令和5年10月15日(日)有馬富士共生センターにて全体研修を行いました。
訪問介護員として必要な研修はたくさんあり、今年度から全体研修を2回に増やしました。多忙な中の大切な日曜日の研修参加は大変です。しかし、自分自身のスキルアップの
機会としてポジュティブに捉え、学んだ知識は自分自身の物です。研修の先にある質のよいサービスの提供・質の良い事業所につながると確信しています。素敵な職種なのに・・・。
ヘルパーの人材不足は、研修会の規模にも影響します。こじんまりした会になりました。でもアットホームなグループワークを取入れた活発な研修となりました。
研修内容を紹介します。
1.権利擁護について
私たちは高齢者虐待防止法に従い、利用者の権利を守らなければいけません。権利が奪われる恐れがある場合、それを阻止することや未然に防ぐことが大切です。私たちが無意識に利用者を傷つけないためにも研修は必要です。チェックシート用いて自己点検を行いました 権利擁護とは難しい用語ですね。少し学んでみましょう。
権利擁護の基本的視点
1 権利とは
基本的人権…平等権・自由権・社会権
人間らしいせいかつ(あたりまえの生活)を送る権利
2 権利の二つの側面
消極的な側面→基本的人権の尊重
生命…命を奪われない権利
身体…身体を傷つけられない権利
自由…自由を束縛されない権利
名誉…自分の名誉を傷つけられない権利
(プライバシー・生活の平穏などを含む)
財産…自分の財産を奪われない権利
積極的な側面→「自分に対して周りが与えてくれる」「獲得する」
「侵害されない」というレベルを超えて何かを得ていこうという側面
自分に必要なメニューが整っていて必要な量だけ受けられる
自分の意志で選択し決定できる
その人に最もふさわしいサービスが提供され続ける
3 権利擁護の必要性
障害等により自分の権利を自分で守れない
世話をする側とされる側の上下関係がある
生活支援の場が密室になる
障害と障害の人の理解が不足している場合
権利擁護・人権感覚の理解が不足している場合
自分で情報を集めて選ぶ判断することが難しい
人には「相性」がある
後見のシステムがまだまだ一般化していない
4 権利擁護の視点
⑴自立支援
自己決定の尊重 ②能力の発揮 ③生活の継続性(継続性の尊重)
⑵対象者の最善の利益
2.ハラスメント研修
介護需要が増加する一方、支え手は大きく減少している現実があります。その中で
介護現場の離職の原因に、利用者からのハラスメントがあると分かってきました。
地域で暮らし続けるためには、訪問看護・訪問介護は重要です。国は二人対応の訪問や、セキュリティシステム導入など機器購入に補助金を出すことになりました。
認知症やパーソナリティ障害など相手の理解が困難で解決が難しい場合もありますが、
ハラスメントであると伝えることや防止するための解決策を提示することも必要です。
研修会では、3つのグループに分かれ、3つの事例を通して解決方法について話し合いました。
3.救命講習
9月26日(火)三田市消防署にて 普通救命講習を職員が受講しました。伝達研修を行いました。
有馬富士共生センターを出ると大きな芝生があり、風のミュージアムがあります。少し風が強かったのですが、研修会後、秋空の下、みんなでお弁当を広げました。三田には、景色の良い公園がいっぱいありますね。彫刻達が元気よく風に乗って動いていました。
「風のミュージアム」とは、三田市在住で風や水で動く作品で知られる彫刻家 新宮 晋氏
が兵庫県に寄贈した「里山風車」と風で動く12点の彫刻が、県立有馬富士公園の休養ゾーンに常設展示される野外ミュージアムです。
(画像は三田市HPより)
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